福岡市でメイクレッスン・骨格分析をしているBlue Starの長谷川です♪
「目の周りが暗く沈んで、どんなアイシャドウを使っても色が濁って汚く見えてしまう」――これは年齢を重ねた多くの女性が抱える深刻な悩みです。
特に、これまでの定番だった「締め色」が使えなくなり、涙袋メイクを試みても不潔に見えてしまうという声が多く聞かれます。
ヘアメイクのプロの視点から、この悩みの根本原因と、いつものアイテムでも色がクリアに発色するための具体的な解決策を解説します。

💡 悩み解決の鍵は「アイシャドウ」にあらず
長年愛用してきたアイシャドウが急に使えなくなるのは、単に色選びの問題ではありません。
分析によると、問題は「目元の土台の濁り」にあります。
根本原因の分析
①加齢による肌色の不均一さ
目の周りの肌が薄くなることで、色素沈着(茶色っぽい影)やたるみによる影(黒っぽい影)が混在し、ベースの色が暗く濁っています。
②アイシャドウとの相性
この肌の濁りがある状態で、パールの粒子やアイシャドウの色素が肌の色と混ざると、色がグレーっぽく沈んで見えやすくなります。
解決策の方向性
アイシャドウの色を考える前に、「土台の暗さや影」を適切に処理することで、目元全体の明るさが回復し、アイシャドウの色が劇的にクリアに発色するようになります。
1. 徹底的な「土台作り」:ハイカバーに頼らないベースメイク
目元の濁り対策で最も重要なのは、ファンデーションやコンシーラーを厚塗りしないことです。
ファンデーションは極薄く
クッションファンデーションなど、ツヤが出るタイプを選び、特に目の周りは最後に「余った分」を軽くぼかす程度に留めます。厚塗りはシワに入り込み、よれの原因になります。
オレンジ系コンシーラーの活用
目元の暗い部分には、ファンデーションの前にオレンジとイエローのコンビネーションのコンシーラーを混ぜて使用します。
ポイント
指先でしっかり馴染ませ、「ほとんどつかないぐらい」の量で、色が暗い部分に軽く乗せるのが鍵です。
2. アイシャドウは「明るくクリア」に発色する色を選ぶ
従来の「汚く見える」原因は、パールが強いアイシャドウが肌の色と混ざり、グレーっぽく沈んで見えてしまうことにあります。
強いパールは避ける
一旦、パール感が強すぎるものは避け、マットまたは微細なパールのものを選びましょう。
締め色の復活テクニック
濃い色(締め色)を使うと沈んで見える場合は、以下のテクニックを使いましょう。
「締め色」を「ライナー代わり」に使う
濃い色をまぶた全体に広げず、アイライナーの代わりにまつ毛の生え際に沿って細く線状に入れ、軽くぼかす程度に留める。
これで目が引き締まり、色の濁りを回避できます。
涙袋には「マットなピンク」
涙袋を強調したい場合も、ギラギラしたパールはNG。
代わりに、マットな質感の淡いピンクやくすみピンクを使用し、ふっくらとした印象を与えます。
3. 目元のフレームを「線」で強化するテクニック
目の周りがぼやけることで暗さが強調されるため、目元に「線」でフレームを構築します。
アイライナーは「薄い色」を「線」で
・目元フレームの強化
涙袋メイク用の薄いピンクや影色のリキッドアイライナーを、涙袋の下側ではなく、アンダーライン(目の下のフレームのライン)として使います。
アイシャドウでぼかすのではなく、「線」で入れることで、滲まず、クリアな印象を保てます。
・色の選択
目の上のアイラインはブラックではなく、バーガンディ(赤茶)やナチュラルブラウンといった、暗く沈みにくい色を選び、目尻を中心に引きます。
こちらはリキッドアイライナーでなくても大丈夫です。
4. 仕上げは「たるみによる影」の溝を狙うチーク&コンシーラー
メイクの最後に、濁りと影が混在する最も気になる部分を処理します。
たるみによる影の溝を埋める
目の下のたるみによる影に対し、コンシーラーブラシの先端を使い、溝に沿って優しくぼかします。
チークで血色感を被せる
その上から、ピンク系のコンシーラーチークを目の下の隠した部分に重ねるように軽くたたき込みます。
ピンクの血色感が、暗さを打ち消し、目元に若々しい明るさをもたらします。
この手法で、アイシャドウの色にフォーカスしがちだった意識を「土台」に移すことで、長年の悩みを解決し、美しくエレガントな目元が完成します。
