福岡市でメイクレッスン・骨格分析をしているBlue Starの長谷川です♪
憧れの「ほんのり日焼けしたようなヘルシーなブラウンメイク」。
しかし、いざ自分でやってみると「なんだか顔色がくすんで見える」「実年齢より老けて見える」「具合が悪そうと言われる」といった失敗に陥りがちです。
洗練された“高級感”を出しつつ、すっきりとした旬の顔立ちを作るにはどうすればいいのか。
その秘訣は、ブランド名や特定の道具に頼るのではなく、「色の配置」「質感のコントロール」「肌とのなじませ方」という3つの本質を理解することにあります。
今回は、大人にふさわしい、品格のあるブラウンメイクを叶えるための3つの鉄則を解説します。

1. 眉は「自眉の延長」を意識し、余白をコントロールする
顔の印象を左右する眉は、作り込みすぎないのが鉄則です。アーチが強すぎたり、逆に太い一直線だったりすると、ブラウンのニュアンスが台無しになります。
油分のリセット: 描く前にパウダーで眉周辺の油分を抑えます。これだけで色の乗りが均一になり、時間が経っても「濃すぎる眉」になるのを防げます。
開始位置の調整: 目頭の余白が広い人は少し前から、狭い人は少し後ろから描き始めることで、顔のバランスを整えます。
長さと質感: 普段より少しだけ長めに描くことで、顔全体に余裕と高級感が生まれます。仕上げに明るめのアイブロウマスカラで自眉の強さを和らげ、毛流れを活かすのがポイントです。
2. 目元は「広げすぎない陰影」で立体感を作る
ブラウンメイクで最も多い失敗が「くすんで見えること」です。これは影を広げすぎて、クマやあざのように見えてしまうのが原因です。
二重幅を主役に: アイシャドウはまぶた全体に広く塗るのではなく、二重幅の内側を中心に深みを与えます。
三角ゾーンの連結: 下まぶたの外側(三角ゾーン)を、上まぶたの色とつなげるように埋めます。ここを暗い色ではなく、肌なじみの良い中間色で埋めることで、自然に目が大きく見えます。
粘膜の「透け感」演出: アイラインで粘膜をぎっしり埋めると、かえって目が小さく、圧迫感が出てしまいます。マスカラを塗った後、ブラシに残った色をまつ毛の根元にポンポンとスタンプするように置くだけで、抜け感のある知的な目元が完成します。
3. リップとチークは「肌トーンとの橋渡し」を徹底する
ヌーディーなベージュやブラウンは、一歩間違えると顔色を土色に見せてしまいます。これを防ぐには、血色感を絶妙に忍ばせることが重要です。
「仕込みピンク」: ベージュのリップを塗る前に、ほんのりピンク味のあるベースを仕込みます。特に黄みの強い肌の方は、このワンステップで「具合の悪そうな顔」を回避できます。
リップライナーによる調和: 唇の輪郭を、自分の肌トーンに近いピーチベージュやミュートカラーのライナーで整えます。これが肌とリップカラーの「境界線」を自然につなぎ、唇だけが浮いて見えるのを防ぎます。
頬骨を包むチーク: チークは頬の正面に入れるのではなく、頬骨の外側から包み込むように入れます。これにより、顔の余白が埋まり、全体に統一感のあるブラウンムードが漂います。
まとめ:引き算が生む「余裕」こそが高級感の正体
高級感のあるメイクとは、決して「濃いメイク」のことではありません。
全体をトーン・オン・トーン(同系色)でまとめながらも、必要な場所にだけ陰影を置き、肌とのなじませに手間をかける。
この丁寧なプロセスが、くすみを消し、洗練された大人の「ヌーディーブラウン」を完成させます。
